2022年11月号エスト賃貸経営新聞の賃貸経営新聞 | 埼玉の不動産投資・収益物件・建物管理|株式会社エストハウジング

2022年11月号エスト賃貸経営新聞

春のシーズンの入居者を迎えるために準備すべき要点
11・12月は年明け後の繁忙期に向けての準備期間


11月を迎え賃貸市場は、年明け後の春の繁忙期に向けて準備に入ります。3年に及ぶコロナ禍によって、少なからず影響を受けた賃貸市場も回復基調への歩みを強めています。そこで、春のシーズンの入居者を迎えるために、今、準備すべき要点をまとめてみました。


  部屋を探すお客様が求めている賃貸住宅について、国の住宅政策立案の基礎として、毎年公表される『住宅市場動向調査報告書』(国土交通省)の令和3年度分から見てみます。

  それによると、賃貸住宅を選ぶ際に重要視した設備の上位5項目は、「間取り・部屋数が適当」「住宅の広さが十分」「住宅のデザインが気に入った」「台所の設備・広さが十分」で、ここ5年間変わっていません。

  また、全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)と全国宅地建物取引業保証協会(全宅保証)から発表された『住宅の居住志向及び購買等に関する意識調査』によると、住宅を借りる際に重視する点は、「家賃」以外の設備関連で見ると、「間取り(部屋数)」「日当たり・住宅の向き」「住宅の構造(耐震・免震・断熱・バリアフリー)」「住まいの広さ」などが主にチェックされています。

  このほか、不動産情報サービスのアットホーム㈱が発表した「不動産のプロが選ぶ!『2022年上半期問合せが多かった条件・設備~賃貸編から』ランキング」では、賃貸入居者が要望する設備がストレートに出ています。

 1位から10位までを挙げると、インターネット接続料無料、駐車場、オートロック、モニタ月インターホン、宅配ボックス、洗面所独立、追焚き機能、温水洗浄便座、駐輪場、防犯カメラ、といった具合です。とくに「インターネット接続料無料」には強い関心が寄せられています。

年末までの2カ月にポイントを絞って補修・改善に着手

 消費者が賃貸住宅に抱く関心の高い設備関連をピックアップしましたが、設備、器具の充実化のために使う予算は限られています。その限られた予算を有効に活かして部屋を探すお客様のハートをつかみたいものです。

これから年末までの2カ月に予算、地域制、商圏の特色などにポイントを絞って、補修・改善・リフォームを手がけてみられてはいかがでしょうか。

 11~12月は来シーズン春の商戦の準備期間と捉えて、今のうちに補修や傷んだ備品交換などを終えておきたいものです。IT、インターネット関連の工事は年末になると予約が重なってきますので、予定がある場合、早めの対応をお願いします。

建物の気になる箇所はこの時期にメンテナンスを施して、来春の繁忙期に備えましょう。

賃貸住宅の工事は、やはり専門性がありますので、リフォームや補修・改善について、予算、プラン等をご相談ください。


(記事抜粋)