『スルガ銀ショック』の影響による金利低下【更新】 | 埼玉の不動産投資・収益物件・建物管理|株式会社エストハウジング

不動産投資コラム

『スルガ銀ショック』の影響による金利低下

『スルガ銀ショック』の影響による金利低下





連日世間を騒がせている、スルガ銀行の投資用シェアハウス向け融資問題
静岡県内の貸出金利に影響が出始めたようです。



『スルガ銀ショック』


全国平均に比べて高い静岡県内の貸出金利。
日銀静岡支店によると、県内の地銀3月の貸出約定平均金利(新規)は、1.2%と前年同月に比べて0.6%低下
これはスルガ銀が審査体制を厳しくし、比較的高利の個人向け融資を大きく減らしたのが理由です。



県内に本店を置く地銀は、静岡、スルガ、清水、静岡中央の4行。
全国平均の1%前後を大きく上回る2%前後で長く推移していましたが、ここにきて全国平均に近づきつつあります。
不動産向けを含むスルガ銀の個人ローン実行額は、18年1~3月期で354億円と、前年同期比で7割減少
1月に貸出金利が急速に下がったのは、静岡県内の金融市場におけるスルガ銀の存在がいかに大きかったかを表しています。



貴重な市場『不動産融資』


続く金利の低下については、不動産向け融資の減少が(静岡県内の金融業界)全体で進んでいるという見方もあります。
通常、個人が自宅購入に利用する住宅ローン金利はすでに1%割れが珍しくなく、企業向けも同様となっているのが現状。

今回問題になった個人の不動産投資向けの融資の金利は、2%以上になることも多々あります。
スルガ銀のアパートローン金利は3%台から4%台。
日銀のマイナス金利政策で経営環境が厳しい地銀にとっては、高利で長く収益が見込める貴重な市場
スルガ銀を除く3行の18年3月末の業種別貸出残高を1年前と比べると、減らしている業種が目立つ中で、増加額が最も多いのは3行共通して不動産業(不動産賃貸業含む)という結果に。
県内の地銀は、スルガ銀が融資した個人投資家に借り換えを提案するなど、顧客獲得に奔走していたのではないかと思われます。



今回のスルガ銀ショックを受け、今後は案件の収益性や顧客の自己資金力を厳しく審査する可能性が強まっており、その動きも曲がり角を迎えています。
さらに相続税の節税対策でアパート建築が増え、供給過剰を懸念する声もあるようです。

今後、相対的に高利な個人向けの投資用不動産融資に慎重な姿勢がさらに強まれば、静岡県だけでなく、全国の地銀の収益構造にも影響が出るのではないでしょうか。




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